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2010年4月25日日曜日

「 だから兄弟たち、召されていること、選ばれていることを確かなものとするように、いっそう努めなさい。これらのことを実践すれば、決して罪に陥りません。」ペトロの手紙二 1章10節



 ある教会の女性の信徒が、突然、余命半年と癌の宣告を受けました。しかし彼女は、牧師に「先生、私はクリスチャンでクリスチャンで本当によかった。死の恐れがないのです」と、穏やかな表情で語りました。

「 だから兄弟たち、召されていること、選ばれていることを確かなものとするように、いっそう努めなさい。これらのことを実践すれば、決して罪に陥りません。」ペトロの手紙二 1章10節

 「確かなものにする」とは、自分が神から指名( 召し) され、使命をいただいていることを、誰から見ても分かるようにするということです。私たちは、それでも失敗を繰り返します。しかし、神様は何度もチャンスを与えてくださいます。大切なのは、指名( 召し) していただいたことに誠実に応えることなのです。

 「来週の礼拝に、日本から元カミカゼ特攻隊のパイロットが来るそうですね。耐えられそうにありません。今度の礼拝は休みます」心優しい教会員であるバニス夫人は、戦時中、息子をカミカゼ特攻隊によって殺されていたのです。礼拝で日本人パイロットは、戦後、どのようにキリストにより救われたのかあかししました。彼が教会を出ようとすると、バニス夫人が立ちはだかりました。「私の息子はカミカゼに殺されました」と言いました。そして彼女は、「主はあなたの罪を赦されました。そして今日、主は私の罪をも赦されたのです」と言って、日本人パイロットを抱きしめ、泣きました。何十年も抱いていた、怒りや悲しみから解き放たれたのです。

 信仰を持つことは、イエス様から選ばれたことです。そのことを「確かなものにする」ために、イエス様に喜ばれるように勤めましょう。みこころを求めて正しく行動したとき、神様のみわざは、必ず現れるのです。

2010年4月18日日曜日

「揺るぐことなく信仰に踏みとどまり、あなたがたが聞いた福音の希望から離れてはなりません。」コロサイの信徒への手紙1章23節



 「フロイト以来の革命的理論家」と言われる心理学者マーティン・セリグマン博士は、ポジティブ心理学を提唱し、幸福を構成する三つの事を主張します。1、笑顔(前向き。楽しみを持つ)。2、何かに深く関わ人生(仕事、愛、友情など没頭できること)。3、意味のある人生(自分の命より大きなことに仕える)。彼の信仰は明らかではありませんが、この三つを誰よりも持っているのが、カリフォルニアのシューラー牧師だと言います。教会の外から見ても信仰を持ち続ける人は、キリストにある喜びや力を実証するのです。

「揺るぐことなく信仰に踏みとどまり、あなたがたが聞いた福音の希望から離れてはなりません。」コロサイの信徒への手紙1章23節

 AD60 年頃パウロによって書かれた手紙です。諸教会に異端的な考えが広がり始めていました。私たちもキリストの福音から離れ、世俗的な考えに迎合してしまうことが多々あります。信仰に踏み持ち続けることが、大切であると、パウロは警告しました。

 禁酒団体、矯風会の役員のなかにも酒を飲む人や、それを容認する人がいました。役員の一人、佐藤正子牧師は、そのことを一人で解決しようとし、そのストレスから「うつ状態」になってしまいました。いつの間にか、主に頼ることを忘れてしまっていたのです。悔い改めた彼女は、夫に「いまさらジタバタしてもはじまりません。主イエスの義をまとって行きます。今晩そのまま主イエスのお導きを信じて寝ます」とメモを書きました。キリストの前にへりくだり、信じ、服従したのです。すると、一ヶ月後には快方に向かい、魂の生まれ変わりにより、体も精神も癒されたのです。そして、今も日本女性クリスチャン禁酒会の活動を続け、主のご用に当たっています。

 時に、主は信仰を持ったときのことを思い出しなさいと、私たちに働きかけることがあります。悔い改め、主に立ち返りましょう。信仰に踏みとどまるとき、希望・キリストとともにあることが出来るのです。

2010年4月11日日曜日

「 あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」ヨハネによる福音書20章27節


 ある教会でお葬式がありました。その前夜式の後、教会員を診察していた日野原重明先生が突然来られ、献花と祈りをささげました。牧師は感動しました。今まで、診察していた医者が来ることなど一度もなかったからです。復活のイエス様を信じ、「永遠の命」を信じているからこそ、すばらしい行動がとれるのです。

「 あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」ヨハネによる福音書20章27節

 信じるとは、神様は全能であり、約束を必ず実現されることを前提に生きることです。「全能の神」とは、何でも出来るという何でも出来るという意味だけではなく、「人を祝福で満たしてくださる方」という意味なのです。

 「あなたは否定的で、支配的で惨めだわ。それが変わらなければ、思い切ったことをします」と妻に言われたことから、ポジティブ心理学を調べ、ポジティブシンキングのベストセラー本を2 冊書いた、ジョン・ゴードンは、その本が売れなくなると、否定的だった昔の自分に戻っていました。彼はキリストを単なる偉大な教師としか考えないニューエイジ運動、そして東洋思想の信奉者でした。彼が黙想をしていると、以前、CD で聞いた牧師の「愛なるキリスト」の説教が気になり、十字架が見えるようになってきたのです。仏教徒の友人に相談すると、「仏教は悟りを開くため長い時間をかけて修行をするが、キリストに関しては、イエスを受け入れれば、イエスは魂の痛みを取り去ってくれる」と言いました。彼はクリスチャンホームに育ちましたが、自分の力で神に至れるかやってみたかったのだそうです。ゴードンはイエス様を受け入れる決心をしました。そして結婚も仕事もキリストによって救われ、信仰により真に前向きになれると語っています。

 キリストを謙虚に受け入れ、「信じる者」になり、神に祝され、神の愛を多くの人々に分け与える者となりましょう。