
ある教会の女性の信徒が、突然、余命半年と癌の宣告を受けました。しかし彼女は、牧師に「先生、私はクリスチャンでクリスチャンで本当によかった。死の恐れがないのです」と、穏やかな表情で語りました。
「 だから兄弟たち、召されていること、選ばれていることを確かなものとするように、いっそう努めなさい。これらのことを実践すれば、決して罪に陥りません。」ペトロの手紙二 1章10節
「確かなものにする」とは、自分が神から指名( 召し) され、使命をいただいていることを、誰から見ても分かるようにするということです。私たちは、それでも失敗を繰り返します。しかし、神様は何度もチャンスを与えてくださいます。大切なのは、指名( 召し) していただいたことに誠実に応えることなのです。
「来週の礼拝に、日本から元カミカゼ特攻隊のパイロットが来るそうですね。耐えられそうにありません。今度の礼拝は休みます」心優しい教会員であるバニス夫人は、戦時中、息子をカミカゼ特攻隊によって殺されていたのです。礼拝で日本人パイロットは、戦後、どのようにキリストにより救われたのかあかししました。彼が教会を出ようとすると、バニス夫人が立ちはだかりました。「私の息子はカミカゼに殺されました」と言いました。そして彼女は、「主はあなたの罪を赦されました。そして今日、主は私の罪をも赦されたのです」と言って、日本人パイロットを抱きしめ、泣きました。何十年も抱いていた、怒りや悲しみから解き放たれたのです。
信仰を持つことは、イエス様から選ばれたことです。そのことを「確かなものにする」ために、イエス様に喜ばれるように勤めましょう。みこころを求めて正しく行動したとき、神様のみわざは、必ず現れるのです。