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2009年9月13日日曜日

「それゆえ、主は恵みを与えようとして あなたたちを待ちそれゆえ、主は憐れみを与えようとして 立ち上がられる。まことに、主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は。」イザヤ書30 章18 節



 19 世紀末、酒や女、堕落した生活からぬけ出したいと、キリストを受け入れ、罪を告白したジョージ・ウィリアムスは荒廃して行く若者たちに心を痛め、都市勤労青年の生活改善のため、職場の仲間12 人と祈り、学び合う集会を始めました。これがYMCA(Young Men's Christian Association) の始まりでした。

「それゆえ、主は恵みを与えようとして あなたたちを待ちそれゆえ、主は憐れみを与えようとして 立ち上がられる。まことに、主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は。」イザヤ書30 章18 節

 外敵の脅威に、エジプトを頼ろうとしたイスラエルに預言者イザヤが警告した中で語られた一節です。真の救いは神様、ご自身です。神に信頼すれば、救われ、また力を得ます。祝福、恵は、一方的に神から与えられたものですが、その神の恵みにより頼む者になりましょう。

 明治時代の兇悪犯、好地由太郎は子供時代奴隷の様な生活を強いられ、荒んでいきます。18 歳でお店の女主人を強姦し、抵抗されたため殺してしまいます。投獄され、キリスト教の路傍伝道禁止で勾留されていた青年と獄中で知り合い、その態度に感心し、「どうようにすれば君の心のようになれるのか」と聞きました。すると彼は「耶蘇教の聖書をお読みなされ」と応えたそうです。由太郎は聖書を読み始め、罪を知り、キリストの救いを知り、祈るようになると、親切で優しい人間に変えられました。また人のいやがる仕事を進んでやるようになりました。また、自分が殺してしまった女性の遺族にもお詫びの手紙を書き、僅かな賃金で貯めていたお金を送りました。彼は最良の模範囚となり、1904 年仮出獄し23 年間の刑務所暮らしを終え、出獄後は刑務所を巡る巡回伝道者になりました。自らの救いの体験を証し、多くの囚人を福音に導きました。彼はどんなことをしても償えない程の罪をおかした重罪人でしたが、キリストにより神の子とされ、人々
に信仰と希望と愛を与える者になったのです。

 自分の努力ではなく、キリストにより、私たちは神の子とされます。そのことを受け入れる者は救いを得るのです。

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