
ある教会に、少しだらしない格好をした若い人がやって来ました。その人は床に座りました。それを見て、きちんとスーツを着た教会にいつも来ている老紳士が、その若者に近づき、若者の隣に座り礼拝しました。この老紳士は、イエス様の本当の愛をこの若者に優しく分け与えたのでした。
「その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。」ヨハネによる福音書1章29節
「世の罪を取り除く」とは、世の罪を引き受ける、という意味です。「小羊」とは、神さまに仕え、この世を支配する勇敢な者を指しています。世の罪とは、悪い行ではなく、神さまを信頼せず、自己中心に行動することです。
稲見冬峰さんは、美味しい紅茶の入れ方や、パンの作り方を教えているクリスチャンのティー・コーディネーターです。紅茶やパン作りをとおして、人々にリラックスした時間を過ごしていただきたいと思っています。彼は小3 の時、ショッキングな出来事に合いました。一緒にプールで遊んでいた友達が、おぼれて死んでいたのです。それ以来、自分の命はいつなくなってしまうのだろうと、こわがるようになりました。生きているのがつらくて、死んでしまいたいほどでした。19 歳のとき、クリスチャンの伯父の家を訪ねました。伯父さんは彼が苦しんでいると知り、キリストの十字架の話をしてくれます。今まで、どんな話も聞く気になれなかったのに、イエス様の話は今聞かなければならない、という思いになりました。「いっぺんに信じることは難しいけれども、私はもうここで信じよう」と決心したのです。冬峰さんはイエス様を信じて歩むようになって、心の痛みもなくなり、いろいろなことが変わりました。紅茶の入れ方やパンやお菓子作りの先生の資格を持ち、生徒と楽しい時間をすごしています。過去のつらいことはイエス様によって全部いやされ、イエス様と触れ合った時のようなホッとする幸せな時間を人々に与えられるようになったのです。
イエス様は、十字架の上で私たちの自己中心の罪を贖うために、死んでくださいました。それを信じて悔い改めることによって、私たちは神の子とされ、神さまを天の父として信頼する道をイエス様によって備えられます。