
落語家の「露の五郎兵衛」何度も死にそうな目に遭い、誰かに生かされていると考えるようになりました。牧師と結婚した娘夫婦から、「わたしがあなたを選び、あなたを任命したのです」ヨハネ15:16 の御言葉を教えられ、キリストに従う落語家になりました。「イエス師匠に『お前は罪人や』と言われたら、その通りですと、『おまえを愛してる』と言わはったら、ありがとうございますと感謝する」と言いました。知識としてではなく、生きる力として確信を持って神を信じているのです。
「人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」ヨハネによる福音書3章3節
「新たに」は、新約聖書が書かれたギリシア語ではアノウセン、「上から、天から、新たに」の意味になり、「見る」はホラオウの訳で、「経験する、味わう、分かる」などの意味が強くなります。神の御心を行うためには、へりくだって聖霊により魂が新たにされる意外に道はないのです。
キリスト教を背景としたファンタジー「ナルニア国物語」の作者C.S ルイスはオックスフォード在学中、第一次世界大戦など様々な体験から無神論者なり、神を憎み、否定する詩を書くほどでした。しかし、彼が大学で得た友人は皆クリスチャンだったのです。理性的で論理的なルイスは、彼らの生き方惹かれていることに気が付き、このような魅力的な生き方をするのがクリスチャンならば、キリスト教は本物だと思い始めたのです。神話の様な話が好きでしたが、キリスト教が作り話と思える間は信じる訳には行きませんでした。ある日、「指輪物語」の作者であるクリスチャンのトールキンが、「キリストの話は世界で唯一の『本当の神話』なんだよ」と説明を受け、数日後イエスさまが真実であると悟りました。ルイスはキリストは神であり、人であるという真実を「神話が歴史になった」と表現しました。
落語家の「霧の五郎兵衛」を、「ナルニア国物語」のC.S ルイスをキリストに導いたのは、聖霊により新しいいのちを与えられ、神と人を愛する喜びを知ったクリスチャンたちだったのです。聖霊により新しい命を得た者たちは、神を愛する喜びを知り、神に従い、人々を愛する者になるのです。