ページ

2010年8月1日日曜日

「主イエスの恵みによって救われると信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです。」使徒言行録15章11節



 「のらくろ」を描いた漫画家の田河水泡さんは、「サザエさん」の作者で、弟子である長谷川町子さんの影響でクリスチャンとなりました。水泡さんは亡くなる前に、占い師から家の間取りが悪いと言われて引っ越す人がいるのはなぜなのだろう、悪魔のことは信じられるならば、神さまの愛がどうして信じられないのだろう、と書き記しています。神さまは愛の方であると信じることで、人間は悪から守られ、誰でも一番よい方向へと導いていただけるのです。

「主イエスの恵みによって救われると信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです。」使徒言行録15章11節

 恵みとは、「キリストによる贖いの業を通して、無償で義とされること」です。救いとは、真の自由、幸福を与えることです。ペトロは、誰でも、自己中心を捨て、謙虚にキリストを受け入れる信仰によってのみ、平安を得ると言いました。

  詩人の八木重吉は、東京高等師範学校( 筑波大学) 在学中に聖書に、イエス様の言葉に触れ、洗礼を受けました。しかし、28 歳で肺結核となり、30 歳で天に召されます。病床で、ますますイエス様への信頼を深め、恵みと平和が大きくなり、平安と希望に満ちた詩を数多く書き残しました。
 「雨」   雨のおとがきこえる
       雨がふっていたのだ
       あのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう
       雨があがるようにしずかに死んでゆこう      八木重吉
イエス様について彼は親戚に手紙を書いています。「…私はまずその人の言葉と行いに完全なる善を感じました。( 中略) その人の他人に対する態度、行い、言葉に非のうちどころがありません。( 中略) そしてなんとも云えぬ美しい魂のひらめき、崇高なる魂の魅力、それをその人に感じました。これこそ自分の長い間探していた者だと信じました。」イエス様による救いと神の国を確信し、病気で死が近づいても平安でした。自分の力で何かしようというのではなく、神さまの力にまかせ、神さまにささえられていたのです。残された妻も信仰によって強く生き、無名だった重吉の作品を世に知らせました。

 誰でも、どんな人でも、神の子となり、救いを得るただ一つの道は、自己中心を捨て、キリストの十字架の贖いを受け入れる信仰を持つことです。真の平安はそれ以外の方法で得ることは出来ません。

0 件のコメント:

コメントを投稿