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2011年1月30日日曜日

「 神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」ローマの信徒への手紙8章28節



 ジェシカ・コックスさんは、足だけで操縦するパイロットとなった女性です。彼女は、同じように両腕のない障害の少女に「人生をあきらめてはならない、大丈夫なのだ」というメッセージを伝えました。

「 神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」ローマの信徒への手紙8章28節

神とともにあるとき、私たちは、どんな苦境に立っていても、守られています。結果は神にまかせ、勇気を持って、一歩を踏み出しましょう。

 高山右近(1552 ~ 1615) は、信長や秀吉に仕えた、キリシタン大名です。戦国時代に右近は最後まで愛を信じました。 12 歳で洗礼を受けた右近は、21 歳のとき、大阪・高槻城主、和田惟長に仕えました。惟長とは幼いときから共に過ごした兄弟のような間柄でした。しかし、惟長は人望のある右近をねたみ、右近に切りかかり殺そうとしたのです。右近は応戦し彼を殺してしまったのです。兄弟同然の惟長を殺したことを後悔し、苦しむ右近の脳裏によぎったのは、幼い頃に接した、「敵を愛せよ」というキリストの教えでした。右近は宣教師を招き、話を聞き、どんな敵も愛することで味方に変えられると、悔い改め、信仰を深めました。21 歳で城主となった右近は、キリストの愛を領地で実践しました。まず、領内各地に教会を建設し、貧しい人たちを雇い管理を任せました。また、ボランティア団体を組織し、戦いで親を失った孤児の世話や貧しい人たちの病気の治療を行いました。つまり、領民の生活保障や恩給制度のある福祉国家をつくったのです。また、多くのキリシタン大名したように、寺院を破壊せず、仏教に対しても隣人を愛する心で接しました。それまでの領主にはない、思いやりのある政策に人々は感動し、領民2 万5 千人7 割近くがキリシタンとなりました。右近は、神のご計画に従い、敵を愛し、勇気を持ってこれを実践したのです。
 人はキリストに従うがゆえに、いつの間にか損な役まわりを負わされ、苦境に立たされることがありますが、必ず祝され、勝利します。

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