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2011年5月22日日曜日

「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」ルカによる福音書6章31節



 「自分にしてほしくないことは、人にしてはいけません」と置き換えると、ただ、他人に迷惑をかけないように、ということになります。これは人間( 社会に生きる人) の最低限の基準です。麻薬取締の警察官が、「麻薬をやっている青少年に、人に迷惑を掛けているわけではないから、いいだろ」と言われることが、とても残念だと、言っていたそうです。

「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」ルカによる福音書6章31節

 これは、黄金律( ゴールデン・ルール) と呼ばれる大切な教えです。神の愛をいただいた時、一番大切な「他人を愛すること」ができるようになります。

 「やっぱり、信仰を持っている人はちがうね」と、60 歳になって運転免許を取った田河水泡さん( のらくろの作者) は、にこにこしながら教会から帰ってきました。免許を取ったことを自慢すると、大抵の人は、「大丈夫ですか?気をつけなくっちゃいけませんよ。若い人と違いますからね。」と」心配するだけで、免許を取った本人のよろこびなど、問題にはしてくれませんでした。ところが、教会で免許を取ったことを言ったら、牧師や他の人が、「それは、良かったですね」と一緒に喜んでくれました。教会の人、キリスト者は、常に絶対者である神を信じ、魂のことを考え、人間の心情を大切にしている人たちです。まず、相手の気持ちを受け入れて、一緒に喜んでくれました。忠告などをする前に、相手の気持ちを受け入れて、共によろこび、共に悲しむ気持ちは、どんな人間関係にも大切なことです。

 「人に迷惑をかけるな」と世間では言います。しかし、神の愛を知る者は、全力で人を助けましょう。これが、神を愛する道、人生の目標なのです。「人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにしなさい」という、イエスの教え、さらに、これが守られるように、「求めなさい、そうすれば、与えられる」という約束を、わたしたちに与えられました。わたしたちは、神から恵みをいただけるので、人のことを考えることが出来るようになるのです。

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